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第57回 北海道母親大会

今年で57回目を迎える北海道母親大会は、全道各地から約1,000人の母親、女性が札幌市教育文化会館に

集いました。

特別分科会のドキュメンタリー映画【 放射線を浴びた X年後】は

1954年3月11日、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験による「被ばく」は、第5福竜丸以外にも多くの漁船が

同じ海で操業していたにもかかわらず、歴史からなぜか消し去られていった。他のマグロ漁船で操業してい

て、数少ない生存者の乗組員の証言も紹介しながら、地道な調査を続けている元高校教師や高校生も登場。

これまであまり知られていなかった「もうひとつのビキニ事件」の実態を告発した内容。

全体会の記念講演は、「家事労働」ハラスメントって なんのこと?!

〜 アベノミクスで私たちは幸せになれるのか?〜

講師は ジャーナリストで和光大学教授の竹信 三恵子さん。

はじめに、 日本の女性の置かれている現状を、1986年の均等法制定時、年収300万以下が8割を占め、

20年たっても変わらず、貧困ライン以下は57パーセント。男女間格差の指数「GGI」は、2009年135カ国中

101位、現在は105 位に後退(女性国会議員数・管理職減少、賃金格差拡大)など国際比較の画面を示し、

改めて日本の遅れを再認識しました。最後に先生からのメッセージの1部を紹介します。

『 これまで女性は家事労働を担っていることを理由に、労働の世界から排除されてきました。正社員として

働こうとしても、家事労働の時間が考慮されない長時間労働を求められます。家事を担うためパートを選ぶ

と「短時間しか働かないのだから安くても仕方ない」と言われます。ー中略ー 人間の生を支える家事いう労

働が、無視・軽視・蔑視されている状況を、私は家事労働の嫌がらせ=「家事労働ハラスメント(家事ハラ)

と名付けています。アベノミクスは「家事ハラ」を解消するような政策をとっているのか?むしろ、増幅さ

せるのでは?そんな視点から一緒に考えてみませんか。』