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27日付潮流 [しんぶん赤旗 より]

 
きょうから10連休。思わぬ長い休みを、どう過ごすか。旅行会社によると、この期間の旅行者数は海外・国内ともに過去最多となる見込みだといいます▼とはいえ、休みをとれない人もたくさん。前例のない連休はくらしにも影響します。公立の保育園が休みになることから子どもの預け先に四苦八苦する親も。医療や金融機関、郵便配達やゴミの収集、日常のトラブル対応と、不安や戸惑いは募ります▼通信社の世論調査では10連休について「うれしくない」と答えた人が4割超もいました。働き盛りの年代に多く、仕事を休めない、仕事に支障がある、家事の負担が増える―。そんな理由が並びました▼「今後も国が主導して長い連休をつくるべきか」。この問いに7割近くが「そう思わない」と回答したことは興味深い。上からの押しつけではなく、みずからが望むときに休みたい。それを受け入れる社会であってほしい。世の声の切々たる思いでしょう▼今月から安倍政権が強行した「働き方」改悪法が施行されました。初めて残業に罰則付きの上限が設けられましたが、働く人びとの健康や生活を守るためには不十分で基準の引き下げが必須です。働かせ放題につながる「残業代ゼロ制度」のもちこみを許さないたたかいもつづきます▼長時間や過密労働の疲れを引きずらず、自分自身の意思で休みをとり、時間を有効に使いたい。ほんとうの働き方改革とは、いったいなんだろう。そんなことを改めて考え直してみたい、この10日間です。